これまで感想はふせったーで呟いてたけどこっち使う。
6章のこととティアマトに関するネタバレ多いよ。
イベントシナリオとしての総評はとても面白かった。
吸血鬼を絡めたサスペンス的なシナリオの流れ。
イオドのメギドならではの戦友概念やイポスのメギドらしい戦闘への興奮。
イポスは冷静かつヴィータに近いというイメージがあったのでなかなか面白かった。
また、6章まで進めてる人はコトコト煮込むという概念がハイドロボムで煮詰まって濃くなると言う話につながり、必ずしも見ている必要はないが見ているとより楽しめるという効果があり楽しかった。
よくこう言った形にまとめることができるなーと個人的にとても感心した。
ただアイムの聖女信仰は自立性の無さとして扱われるが再召喚されることでまた復活してしまうんじゃないかとモヤモヤした。
結局街の人は聖女さまに導かれてついていくだけだしこの辺りはリジェネレイトアイムのキャラストで表現されるのだろうか?
それとも次回作のこの街で同じことが起こってしまうのだろうか?
あのおばあさんがその内いなくなってしまうことを思うと不安である。
そのためまた銅像を作ってしまっている終わり方にはなんともいえないものを感じた。
今回、他にも人の復讐心やイポスの優しさなどいろんなことが書かれていたが個人的に1番面白いのが最序盤にティアマトが出てくることだった。
今回のメインのキャラクターのアクィエルは「友達」の言葉をキーワードとしていいように道具として扱われた。
元々の記憶もないのでそうなるだろうという気もするし出会ったヴィータ運が悪かったなとも思う。
翻ってティアマトはどうだろう。
いきなりヴァイガルドに連れてこられてその場で新たな概念を植え付けられてそれでヴィータのために動くという点では同じだ。
ただティアマトは幸せそうにしてる。
一方アクィエルは友達が離れていくこと、自分が怪物として扱われて友達になれないことに葛藤していてそれに苦しんでいる。
その苦しんでいる様は大変興奮させられた。
またアイムは又聞きだけどそれは友達ではないと言う。
アイムは大変長くヴァイガルドにいても友達の概念を理解できない。
ペルペトゥム組はメギド同士仲良くしてるように見えるのにというこのメギド特有の非人間性をとても意識させられ興奮した。
さてティアマトに話を戻すとソロモンのために蜂蜜漬けを作る。
それをジズ達が食べたーいと言ったときに大反対するかと思ったが「最初の一口をソロモンが食べてくれるなら」ととても平和な解決をした。
ラブコメが好きなので大変甘酸っぱくてたまらなかった。
ソロモンの鈍感主人公っぷりもたまらない。
6章でソロモンが大切にしてる仲間を傷つけることは許さないと言う綺麗なヤンデレをした彼女なら平穏に終わるんじゃないか、怒る予想をした自分はなんて愚かなんだと反省した。
ともかくとしてティアマトとアクィエルの状況は真逆に見える。
ティアマトは幸せそうにキャッキャウフフしてアクィエルはヴィータの概念からいくととても「悪ですね!」なことばかりさせられる。
ココに関してはこれまでと違うかなと思いきや最終的には結局怪物だと言い放った。
これは出会って来たヴィータが悪党ばっかりのアクィエルに対してトップクラスの善人であるソロモンという違いからくるものだろう。
逆にいえばティアマトが最初に出会っていた人間が悪だったらそうなっていたかもしれない。
そういう意味で対比としてのティアマトが置かれたのは意図的なものかなと思う。
ただ似てはいるが異なる部分もあって自主性に大きく差がある。
アクィエルは道具のように扱われていると再三シナリオ中で言われてるがティアマトはソロモンに道具のように使う気がないのもあってティアマトの自由にさせている。
そのためどんなところにでもティアマトがいることになるんだけど本人が幸せそうなのでいいんだろう多分。
序盤のティアマトが蜂蜜漬けを作るところもソロモンがお願いしたわけではなく蜂蜜が疲労に効くから作った。
こう言った自主性がティアマトにはある。
対照的にアクィエルはココの言うように動けばそれでいいと思っている。
どちらも喜ばせたいという観点では似ているが自分がその人のためにしてあげる「何か」を自らにその発想の起点を持つティアマトと起点をココに預けているアクィエルはその点が違う。
すごく簡単にいうと自分で考えてるティアマトと相手の命令を聞いてるだけのアクィエルの対比はそこに大きい。
この辺は聖女さまに祈ってばかりでなんもしないあくまで受け身の町の人々と似ていて、そう言った対比もあるんだろうかとふと書いてて思ったがややこしくなるのでまた考えます。
とにかくアクィエルの「友達」とティアマトの「恋」という、ヴァイガルドに来て初めて出会った概念で動かされるという点では同じだけども全然違う、その対比を興味深く感じた。
ただそのうちティアマトもこの感情は本当はなんなのかと向き合うことがあるのかなと思うと楽しみですね。
以上がティアマトについて思ったことです。
ところでイオドを時空間ゲートに飛び込んで助ける話は来ませんかね。